楠田 敏也

カラダ作りとマーケティングや経営に関しての記事を書いています。

大阪市在住
パーソナルトレーナー→パーソナルジム経営→IT企業

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タンパク質は腎臓に悪い?

こんにちは、楠田です。

今回はタンパク質摂取と腎臓に関する内容です。

これまであなたは、

「タンパク質のとり過ぎは腎臓に悪い」

と聞いた事はありませんか?

人体に悪影響を与える可能性がある実験を行う事は難しい為、

現在でも議論の的となっているテーマとされています。

では、現時点での結論としてはどうなんでしょうか?

腎臓の働きや、なぜタンパク質の過剰摂取が腎臓に悪いとされているのか?

という事も含め説明していきたいと思います。

腎臓について

まず腎臓の働きについてです。

腎臓とは、

泌尿器系の器官の一つ。血液からの老廃物や余分な水分の濾過及び排出を行って尿を生成する

Wikipedia

と定義されています。

他にも役割はありますが、血液を濾過し不要なものを尿として排出する役割を主に担っています。

腎臓の中には約100万個のネフロンという物が含まれており、そのネフロンが血液の濾過を行います。

過剰摂取され使われなかったタンパク質もネフロンで濾過させて不要な物として排出されるのが通常の流れです。

しかし、過剰な摂取が続くと腎臓に負担がかかると言われていました。

では、過剰な摂取が続くと腎臓に負担がかかると言われていた根拠とは何なのでしょうか?

なぜタンパク質の過剰摂取は腎臓に悪いと判断されたのか?

判断された根拠は

  • 動物実験によるデータ
  • 腎不全患者の食事療法

の2つです。それぞれ見ていきましょう。

動物実験によるデータ

動物を用いてタンパク質を過剰に摂取させた結果、腎臓の機能が低下するという事がわかりました。

これは過剰摂取が続いたことにより、腎臓に負担がかかり続けた事が原因だと入れています。

人間でも同様の結果を招くだろうと結論付けられたという事です。

腎不全患者の食事療法

そして2つ目の根拠が、病気により腎臓の機能が低下している人の食事療法です。

腎不全等にかかり腎臓の機能が低下してしまった場合タンパク質を制限した食事を行います。

腎臓の機能が低下してしまうとタンパク質の摂取は腎臓にとって負担となるからです。

なぜなら

タンパク質以外の三大栄養素である糖と脂質はエネルギーとして使われた後、呼吸や汗として体の外へ出されます。

しかし、タンパク質は身体を作る役割を果たした後も老廃物として身体に残る為腎臓で濾過する必要があるからです。

腎臓の機能が低下している状況で腎臓に負担をかけるのは避けるべきです。

つまり、腎機能が正常でない人にとってタンパク質の摂取は腎臓に悪いということです。

2つの根拠をまとめると、

動物と、腎機能が正常でない人に対してはタンパク質の大量摂取は腎臓に悪い

        ⬇️

正常な腎機能を持つ人にとっても悪影響を及ぼすのではないか?

となったということです。

少し信憑性にかける根拠だと感じますよね。

では、現時点での結論とはどうなのでしょうか?

結局、タンパク質の大量摂取は腎臓に悪いのか?

結論を述べるとタンパク質の大量摂取が腎臓に悪いのではなく、赤身肉の大量摂取が腎臓に悪いと言われています。

動物実験と腎不全患者の食事療法から、タンパク質の大量摂取が腎臓に悪影響なのではないか?

と議題にあがって以来これまで様々な研究が行われてきました。

どのように現在の結論に至ったかの流れを見ていきましょう。

「腎機能が正常な人に対してはタンパク質の大量摂取は腎臓に悪影響を与えない。」

(2003年ハーバード大学ナイトら)

⬇️

「高タンパク質の食事を続けていると、腎機能の低下が起こる可能性がある。」

(2010年ブリガムアンドウィメンズ病院 リンら)

⬇️

「タンパク質ではなく赤身肉の大量摂取が腎臓に悪影響を与えている。」

(2017年 シンガポール 医療機関シンヘルス  ルーら)

つまり、最終的に赤身肉の大量摂取が腎臓に悪い事がわかったという事です。

※赤身肉とは牛肉や豚肉、羊肉の事を示します。

まとめ

では、まとめです。

長らく議論の的となっていたタンパク質摂取と腎臓についてですが、

赤身肉のみを過剰摂取しなければ腎臓に問題はない

というのが現時点での結論です。

この記事で説明している1日に必要なタンパク質量を摂取する時は、

赤身肉のみによる摂取にならないように気をつけましょう。

赤身肉以外の高タンパクな物は鶏肉や魚、乳製品が代表的です。

カロリーも鳥や魚の方が赤身肉に比べて低いので、メリットが多いです。

是非鶏肉や魚をメインに接しするようにしてください!

それでは今回は以上となります。

最後まで見て頂きありがとうございました!

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