楠田 敏也

カラダ作りとマーケティングや経営に関しての記事を書いています。

大阪市在住
パーソナルトレーナー→パーソナルジム経営→IT企業

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筋トレをすると基礎代謝が上がってやせるのは本当か??

ダイエット

ダイエット中筋トレをすることで筋肉量が増え代謝が上がって痩せやすくなるとよく聞くけどそれはどういうことなんだろう。筋肉量が上がることでどれくらいダイエットに影響を与えることが出来るのかについても知りたい。

今回は疑問に答えます。

本記事の内容

・筋肉量が増えると基礎代謝が上がり消費カロリーが大きくなりやすい。
・大きく影響を与えるようになるには時間がかかる。

この記事を書いている僕は現在パーソナルトレーナーとして活動しています。

最大手ジムとフリーランスのトレーナーとして多くの方のダイエットのサポートをしてきました。

その中でお客さんから聞かれることが多い疑問点などを中心に記事を書いています。

詳しい自己紹介はこちら↓↓

筋肉量が増えると基礎代謝量が上がり消費カロリーが大きくなりやすい。

人が1日に使うカロリー(消費カロリー)の60%を占めているのは基礎代謝です。

つまり60%を占めている基礎代謝量が高くなればなるほど消費カロリーは高くなるという事です。

そして基礎代謝量は筋肉量に比例することが分かっています。

※基礎代謝量とは生きていくうえで必要最低限なエネルギー量の事であり、体温の調整など1日寝たきりでも利用するエネルギー量です。

そもそも体重を落としていくためには、消費カロリーを摂取カロリーより高い状態を継続していく必要があります。

運動量に関わらず常にエネルギーを安定して消費してくれる基礎代謝が常に高い状態を筋肉量を増やすことで保つことが出来るとこの状態を作りやすくなることが出来ます。

要は、

筋肉量up→基礎代謝up→消費カロリー>摂取カロリーの状態を作りやすくなる。
               ↓
筋肉量を増やすことで痩せやすいカラダを手に入れることが出来る。

という事です。

とここまではこれを読んでくれている方々も聞いたことがあるありきたりな内容だったのではないかと思います。

実際どれくらい筋肉量が増えることによって消費カロリーを増やすことが出来るのかが気になっている人も多いのではないでしょうか??

ここからは具体的に筋肉量を増やすことがどれくらい消費カロリーを増やすことに影響を与えるのかについて話していきたいと思います。

大きく影響をあたえるようになるには時間がかかる

まず結論ですが、ダイエットに大きく影響を与えるくらいの筋肉量になるまではある程度時間がかかります。

それはつまり多少筋肉が増えたところでそこまでの消費カロリーアップは見込めないという事です。

数字で示すと1kg筋肉が増えることによって上昇する消費カロリーは50kcal程です。

厳密にいうと13kcalしか上昇しないのですが、筋肉量が増加する過程で成長ホルモンの活性化などが起こる為結果的に50kcal程上昇するといった感じです。

つまり摂取カロリー=消費カロリーで体重に変動が起こってなかった人の筋肉量が1kg増えたとして摂取カロリー・運動量に変化がなかったとすると毎日消費カロリーが摂取カロリーより50kcal高い状態が続くという事になります。

ではこの50kcalという数字が高い数字かというとそんなことはありません。

脂肪を1kg減らす為に必要なカロリーは7200kcal、もし1kg脂肪を落としたければ計算上は7200÷50で144日かかる計算になります。

筋肉量が1kg増えた程度では与えることが出来る影響も微々たるものであるということが分かってもらえたかと思います。

そして更に筋肉がそんな簡単に増えていくかというとそんなことはありません。

1月に1kgでも増えればかなり順調な方です。

  • 多少筋肉量が増えても増やせる消費カロリーは知れている。
  • 筋肉量を増やすのは時間がかかる。

以上の事から、筋肉量を増加させたことによる消費カロリーの上昇はダイエット中はあまり力を発揮しないという事です。

と、ここまでの内容を読んで

じゃあダイエット中筋肉を残すのはあくまで痩せた後にきれいなボディラインを手に入れる為だけであって脂肪を落とすという意味ではあんまり意味ないのか。

と思った人も多いのではと思いますが、そうかというとそうでもありません。

というのも、強度の高い運動(長時間続けることができない)を行うとその後2-3日間消費カロリーが高くなるというアフターバーン現象がカラダに起こります。

つまり筋トレによって筋肉量が増えることではなく筋トレを行う事自体に体重を落とす効果があるという事です。

確かに筋肉量の上昇によっておこる消費カロリー上昇効果が見込まれるのはかなり後になりますが、その過程の中で脂肪を燃やしていく事が出来るという事です。

それもそれだけで体重を落としていけるほどの威力はありませんが、有酸素運動や食事制限と並行することで力を発揮します。

そして時間がかかるのは間違いないですが、しっかりと体の中での筋肉の割合を増やすことが出来るとかなりやせやすいカラダになることが出来ます。

先ほどは1kgを例にしたので効果は微々たるものでしたが、仮に最終的に5kg増やすことが出来たとします。

すると一日当たり250kcalプラスできます。

一月で考えると×30で7500kcalです。脂肪1kgを燃焼するのに必要な7200kcalを超えています。

そこまでいくとかなり痩せやすいカラダになったと言えるでしょう。

実際僕の周りのトレーナーさんたちはかなり筋肉量が多い人が多いですが少し体調を崩したりして食べる量が減ると一瞬で2kg体重が落ちたりしています。

そこまでの例は極端かもしれませんがやはりしっかり筋肉量を増やすことが出来れば痩せやすいカラダを手に入れることが出来るのは事実です。

筋肉量を増やすことによっての消費カロリーの上昇はそこまで見込めない。ただ有酸素運動や食事制限とともに行う事で相乗効果を起こし効果を高める。また最終的に太りにくいカラダを手に入れるうえで筋肉量はかなり重要。過大評価することはないように気を付けながらしっかり筋肉量を増やしていきましょう。

それでは、今回の記事は以上となります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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